2/4 ローマ―盗難に遭う | 旅することで自己を知る

2/4 ローマ―盗難に遭う

 夜行でローマに来た。しっとりした風情のある東欧とはまた違う魅力、つまり開放感やパワーがあり、うきうきな気分になった。しかし!駅のカフェで朝食をとろうとしたときに、財布がないことに気付く。最初は(カードを)止めればいいかくらいの気分だった。しかし、番号を控えていた携帯までないことにきづき、唖然とする。とりあえず警察に行くも、頼りにならず、泣きたい気分になった。しかし、泣いても仕方ない。私は友達を宿に送り、シティバンクのトラブルデスクへ。いちかばちかという状況であった。手持ちのお金は100ユーロ。多少の現金があったのは不幸中の幸いだ。デスクにも無事たどり着け、カードを止めてもらうことに成功。さらに、クレジット・カードも止められた。保険会社にも連絡が取れた。担当の仲山さんには心から感謝した。

 気を取り直して、またバーチャル一人旅を楽しむ。『ローマの休日』で有名な、スペイン階段を下る。アイスクリーム屋がなかったのが残念だが、気分が晴れてきた。しかし!今度はカメラがないことに気付いた。再び、仲山さんのもとへ。出戻りで気まずく思いつつも、仲山さんはとても親切に対応してくれた。私は感謝の思いでいっぱいになった。

 もう盗難はないことを確認し、やるべきことをすべて終えた私は、ふとご飯を食べてないことに気づき、路地裏の小さな店に入った。トマトソースのフェットチーネ(6ユーロ)をいただいた。はじめて、イタリアに来たと思った。シンプルなトマトソースだったが、安堵感も手伝って、とてもおいしかったのを覚えている。

 夜宿に戻ると、ノリとミトがいた。ノリで一緒に観光しようよ、とナンパする。12:00頃、就寝。