ヨーロッパ周遊旅行 | 旅することで自己を知る

ヨーロッパ周遊旅行

 以下につづる日記は、私が大学二年生のときに友人と二人で出かけたヨーロッパ周遊旅行についての記録である。パリからブリュッセル、ケルン、ベルリン、フッセン、ブダペスト、ウィーン、ローマ、フィレンツェ、そしてパリ。二週間という短い時間だったが、私にとっても友人にとってもはじめての本格的な海外自由旅行だった。
 
 自由旅行をはじめたのは、高校一年の頃に遡る。姉の旅行に便乗して、ロサンゼルスに出かけた。はじめて一人で飛行機に乗った。そこで、私は自由旅行者に出会った。白いTシャツにジーンズ、スニーカー。背中には大きなバックパック。格安宿に泊まっては、そこでのふれあいを大事にする。こじゃれたレストランには行けない。でも、そんな彼らのスタイルに私は心底ほれ込んでしまった。そして、決意した、私も自由旅行をしてみよう、と。

 その後、大学生になって、私は入学早々自由旅行に行くことにした。韓国だった。一週間という短い旅行ではあったが、似て非なる歴史・文化を実感し、感動を覚えた反面、カルチャーショックをも覚えた。そして、中国、マカオ、タイと少しずつ旅行を重ねていき、だんだん旅行に慣れてきた大学二年の春、私は本格的に国境を越える旅行をはじめてした。

 それが、これからお話するヨーロッパ周遊旅行である。